夏越の大祓で、昔の人の気持ちを想像してみた
2020年も半分が終わってしまいました、、、
時間が経つのは本当に早い、、、
6月30日に、京都では夏越えの大祓という大切な行事が行われるとのこと
ご近所の神事担当の方が人型を持ってこられた時に、「面白いですよ〜、ぜひ一度体験してください」と言われたのを思い出して、雨のなか神社を覗いてみました。
この人型に名前と年齢を書いて、体を撫でて、息を吹きかけました。
夏越しの大祓は、日常生活のうちに知らず知らずのうちについてしまったけがれを落とす行事なのだそうです。
神社に行くと、
ぷう〜、ぷう〜、どん、どん という古楽器の演奏とともに、神主さんが、ことばを唱えていらっしゃいました。
階段を上がられて、降りられて、
そのうち、何か、神様がいらっしゃったとような感じで、そこにいた私たちもお辞儀をしました。
そして、配られた紙に書いてあった大祓の詞を神主さんに合わせて読みました。
なんだか、演劇の練習に参加しているみたいで、ちょっと面白かったです。
それから、神主さんの後に続いて、茅の輪くぐりをしました。
その時に
『水無月の夏越しの祓する人は千年の命延ぶというなり』
と唱えながら、左、右、左に向かって輪をくぐり抜けました。
柱に備えられた茅を持ち帰って、小さな輪を作るように言われましたが、茅が固くてうまく輪っかを作ることができず、ちょっと下手くそになってしまいました。
榊で四方をおはらいされて
最後に人型に書かれたお名前を読み上げて御祓をして頂き、
私も、自分自身に、白く切った細かい紙を撒いて、清めました。
帰りには、水無月というお菓子をお土産に頂きました。
上に載せた小豆は悪魔払いの意味があるとのこと、三角形の形は暑気払いの氷を表しているのだそうです。
下の白い部分は、ういろうみたいな感じで、甘すぎず、美味しくいただきました!
昔は月末にこのような御祓をしていたそうなのですが、今は、6月と12月の2回だけやるというようになっているのだそうです。
今年は、新型コロナという疫病が猛威を奮っているけれど、その昔も、きっと様々な疫病や自然災害などがあって、そういう災厄を避けたいという気持ちから御祓が行われていたのだと思うと、少しだけ、古代の人とつながったように感じました。
昔の人の気持ちになってみると、今は解明されているたくさんのことの原因がわからなかっただろうから、世の中は恐ろしい事に満ち溢れていたのではないかと思います。
自然災害も、地震はそんなに前には知ることはできないけど、台風とか予報のおかげで、事前に避難できたりするし
電気があるから、夜でも活動できます。
特に、灯りは、夜の世界を劇的に変えてくれたんじゃないでしょうか。
つい先日のことです。
夫と夜ご飯を食べて帰ってきた時に、いつも散歩している鴨川沿いを歩いて家に帰ったのですが、
鴨川沿いには外灯がついてないので、かなり、暗い夜道を歩くことになるのです。
毎朝散歩している道で、大体歩いて十分もないぐらいのはずの距離です。
しかし、夜道を歩いていると、いつも歩いているよりもとても狭い道に感じられて、なんとなく不安な気持ちになるのです。
しかも、たった十分ほどの道なのに、いつまでも辿り着かないようなそんな気持ちになってしまい、体感としては三十分ほどに感じられてしまいました。
川沿いに外灯がないというだけで、川沿いの建物の明かりもあるし、道沿いには外灯もあるので、歩いていても、真っ暗で何も見えない訳ではありません。
それなのに、知っている場所が、全く違う場所のように感じられて、本当に驚きました。
ということは、昔のように、全く外灯のない、真っ暗闇の夜は、どれほど怖かったことでしょう。
今の世の中に生まれて、昔と比べると、いろいろと忙しくなっているだろうけれど、昔よりも確実に、怖いものは少なくなっているんだろうなぁと思いました。
今の時代に、生きていてよかった!
でも、
もしかしたら、未来になっていくにつれて、今よりももっと、いろんな不確定なことや、わからないことが解明されていって、より不安の少ない世の中になっていくのかもしれないですね!