ようやく風邪から復活!「82年生まれ、キム・ジヨン」
まだ声はちょっとかすれてはいますが、風邪からだいぶ復活しました。それにしても、今回の風邪は苦しかった。何故か、寝ようと布団に入って寝る体制になった瞬間、激しい咳が始まり、咳き込んでしまい、なかなか眠ることができなくなります。睡眠時間が少ないと、なかなかよくなりません。最終的には、吸入のお薬をもらって、なんとか咳が止まり、やっと眠れるようになりました。
眠れるようになると、本当にすごい勢いでだんだんとよくなってきます。つくづく睡眠の大切さを思います。
さて、そんな風邪に苦しんでいる間、衝撃的な本を読みました。
韓国の女性を取り巻く状況が、一人の女性の生い立ちを通して淡々と描き出されていくのですが、私自身は、とても韓国の女性の本として読むことができず、日本で生きてきた自分の物語としてリアルに体験してきた感情と重なり、すごく胸にズシンと響きました。
私は、男女雇用均等法が施行された後に社会人となり、もう世の中で差別などなくなっている筈なのだと信じて生きてきました。
母親世代の人たちからも、今の人はいいねぇ、私たちの時代は女性が大学に行くことも少なかったのだから、しっかり勉強しなさい、女性が色々なことを選択できる時代なのだから、しっかり選択しなさい、と。
でも、実際に、私たちは本当に色々なことを自分の意思で選択出来たのかなあと、もはや40代半ばの私は思います。
特に、昨年明らかになった医学部の入試問題はショックでした。ああ、やっぱり、色々なところで差別はあったんだと、私だけではなく、多くの人が感じたのではないでしょうか。
なんか変だなと思っても、これは差別じゃなくて、自分の能力が低いせいなんだ。
セクハラにあっても、隙を見せてしまった自分がダメだったんだ。
知らないうちに、たくさん、たくさん、傷ついてきたことが、蘇ってきてしまって苦しくなりました。
でも、私も、自分が閉じ込めてきた感情を、解き放ちたいとも思いました。
ずっと、中に押し込めてきてしまったから、何らかの形で外に出すべきなんだなあと思いました。
そうやって、みんなが外に出すことで、気づくことにもなる。これから、もっと、みんなが生きやすい社会になって欲しいから、声を上げることも大切なのだと思いました。
本当に、とても刺激を受けました。
そして、今、若い男性の人もたくさんこの本を読んでいらっしゃるようです。それは、すごく希望だなあと思いました。